コインベース戦略解説：CEXを凌駕するDEXの製品と国際展開

著者：Kunal G, Crypto Analyst; 翻訳：Golden Finance xiaozou

Coinbaseの投資家向け広報チームに招待され、暗号分野に詳しいアナリスト数人と同社の第1四半期業績について議論しました。CEOのブライアン・アームストロング氏とCFOのアレシア・ハース氏も加わり、会話は四半期ごとの業績をはるかに超え、コインベースの長期的な戦略について掘り下げた。

以下は、暗号投資家に対する私の核心的な見解です。これらの言い換えは私の個人的な見解を表したものであり、Coinbaseの公式見解ではありません。一部の情報はCoinbaseの公開文書から引用しています。

1,DEXはいずれCEXを追い越す

Coinbaseは、未来はチェーンの世界に属すると固く信じています。私が分散型取引所（DEX）との競争が激化していることに触れたとき、ブライアンは、最終的にはDEXが取引量の点で中央集権型取引所（CEX）を追い越すと予想しているときっぱり言った。この見解は私と一致するが、あまりに率直であることに感銘を受けた。

これに対抗するためのCoinbaseの戦略は、ユーザーがCoinbaseのウォレット/フロントエンドを通じて直接資産を取引できるようにすることで、オンチェーン決済時に価値のある注文フローを取り込むことです。Coinbaseの「DeFi-CeFiハイブリッドモデル」に対する取り組みと考えてください。

さらに、CoinbaseはCoinbase Venturesを通じてDEXに多額の投資を行ってきました。これらの投資は、基盤となるインフラが非中央集権的であり続けることを確実にするため、意図的に買収形式を避けています。

CoinbaseのVenturesのポジションは原価で評価されていることは注目に値します。暗号空間が成長し続ければ、これらの投資は非対称的なリターンにつながる可能性があります。

2,競争は業界のパイを大きくする

一部のアナリストは、規制が明確になるにつれ、ロビンフッドやストライプのような伝統的な金融大手の参入がコインベースの市場支配を脅かすのではないかと疑問を呈しています。Coinbaseは否定的で、伝統的な金融プレーヤーは実際に市場全体の規模を拡大しており、USDC、Base、Coinbase Custodyなどの商品に利益をもたらすと主張している。例えば、Stripeは新しい暗号決済チャネルの決済通貨としてUSDCを選択しており、USDCの流通が拡大することで、Coinbaseの収益が拡大し、Stripeは競争相手ではなく、需要を牽引する存在になるということだ。

直接的な競争の分野では、コインベースは暗号にフォーカスし、より包括的な製品ポートフォリオが持続的な優位性を構成すると考えている。

ほとんどの伝統的な金融会社は、小規模なチームで水面下をテストしてきただけで、弱気市場では戦線を縮小してきた。

しかし、これらの伝統的な金融会社は、一般的にCoinbaseが過去に直面した競合他社よりも経営がうまく、彼らがもたらす競争は熾烈になるだろう。

3,製品と国際的な拡大

コインベースはバランスシートに100億ドルの現金を寝かせており、製品マトリックスを拡大するために多額の投資を行っている。

コインベースは暗号通貨の買収を発表した。大手オプション取引所のデリビット（Deribit）を買収したことで、商品ラインアップが充実するだけでなく、アレシア・ハースCFOはこの買収によって調整後の税引前利益、金利、減価償却費、償却費（EBITDA）が増加すると見込んでいる。

この四半期には小規模な買収もいくつか完了し、特にオンチェーン広告プラットフォームのスピンドルが注目された。このチームはまだ大きな動きを見せていませんが、将来的にはコインベースがウォレットとフロントエンドのキャッシュをより効率的に実現するのに役立つ可能性があります。

コインベースは、永久契約製品を米国の顧客に発売するために取り組んでいる。この製品は海外ユーザーにも開放されているが、米国の規制当局からはまだ承認されていない。

一方、Coinbaseは国際市場にも力を入れている。同社は最近、アルゼンチンで完全な営業ライセンスを取得しただけでなく、インドの金融情報機関への登録も完了した。個人的には、今後のインド市場への進出が楽しみだ。