7月11日の公聴会で、連邦預金保険公社(FDIC)委員長候補のクリスティ・ゴールドスミス・ロメロ氏は、銀行が暗号資産を保管することへの支持を表明した。彼女は、暗号は他のビジネスと同様に別のビジネスであり、銀行が保有すべき資産を指示することはFDICの役割ではないと強調した。
ロメロの証言は重要な岐路にある
ロメロの証言は、議会がジョー・バイデン大統領のSAB-121(Staff Accounting Bulletin-121)廃止の拒否権を覆せなかったことと時を同じくして行われた。採決の結果、必要な3分の2以上の賛成には60票足りなかった。
SAB-121は、暗号資産を保有する銀行に対し、これらの資産を貸借対照表に負債として計上することを義務付けるSEC規則である。この要件は、銀行が顧客のためにデジタル資産を保有することを間接的に抑制する。
複数の団体が声を上げる
ワシントンDCを拠点とする暗号擁護団体Digital Chamberは以前、暗号業界に対する彼女の進歩的な姿勢から、ロメロ氏の指名に関心を示していた。彼らは上院の銀行・住宅・都市問題委員会に宛てた書簡で、彼女の先進的な見解を強調した。
シンシア・ルミス上院議員は、FDIC、SEC、米国財務省、金融安定監督委員会の候補者を評価する指名公聴会で、暗号について明確に言及した唯一の人物だった。
暗号通貨は大きな影響力を持つ
特にドナルド・トランプ前大統領が自らに「暗号大統領」のレッテルを貼って以来、暗号通貨は全国的に注目を集め、重要な選挙争点となっている。
米国の規制環境が変わるかもしれない
最高裁は先ごろ、シェブロンUSA対天然資源防衛評議会の判決を覆し、連邦規制機関が議会の承認なしに規則を制定することを認めてきた40年にわたる判例を覆した。この判決は、米国の規制情勢に広範囲な影響を及ぼす可能性がある。
FDICの委員長候補であるクリスティ・ゴールドスミス・ロメロ氏は、銀行が暗号資産をカストディとして保有することへの支持を表明し、資産の保管を指示するのはFDICの役割ではないと述べた。